以下の内容についてご教示いただける方を探しています。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
研究テーマ:仮題「地方行政改革の一視点」
問題の所在
地方分権・地方創生(地域創生が適切)が叫ばれて久しいが市区町村(以下行政という)の組織には大きな変化は所見されない。我々地域住民が感じる行政像は下記の様に集約される。
1:縦割り組織で行政内部に縄張り意識が強く、事業遂行に組織内での横断的な発想がない
2:何よりも安定性を重要な意思決定基準としている為新しい発想(視点)を受け入れない
3:数年単位で人事異動がある為専門知識の継続や長期的視点での判断が困難となっている
4:地域課題の多様化・複雑化・重層化は行政だけでは限界のあることを理解していない
5:「協働」「連携」が形だけのものになっており形作り傾向は否定できない
6:職員は真面目であるが住民との接触にアレルギー感が強く且つチヤレンジ意識が希薄
研究の視点
指摘した点の多くは施策の決定・遂行プロセスに欠陥があることに起因するとの認識に立ち
下記に述べる改革を行うことにより流れが変わり大きな変革が起こると考えられる。
其々の行政予算に占める国・都道府県からの助成金・補助金(助成金等という)は可なりの部分を占めている。ということは独自事業は僅かということでもある。これらの助成金等が行政内部で如何に検討され施策に組み込まれたが住民に明らかにされていない、もっといえばこんな事業に助成されていることも積極的に開示しない。問題点は下記のようにまとめられる。
1:各種助成等事業を積極的に住民に開示しない
2:各種助成等事業を行政施策に取り入れるか否かを行政内担当箇所で決定する権利はない
3:各種助成等事業を行政施策に取り入れたとしてもモデル事業と称し随契により秘密裏に行うことがあり加えてそれを積極的に開示しない
改革に視点
これらの問題点を考察する時、端的にいえば決定プロセスに最大の欠陥があることを指摘し
下記の提言を行いたい。
1:全ての各種助成等事業を行政の仮称「助成等事業総括室(略称総括室)」が一括管理する
2:この総括室のヘッドはこの考え方に共感する者を行政内部から募る
3:この総括室は下記シンクタンクが業務の中核を担う、更に強力な事務局を置く
・構成員:都道府県・市区町村など全ての行政OB及び専門的知識を有する住民更に高い関心のある住民。
・人選等:自薦・他薦により公平に行い、任期につては今後検討する
・機密保持:知り得た情報の機密保持の為の誓約書を提出する
・報酬:原則なし、通勤及び業務上の交通費は支払う
4:総括室の業務のイメージ
・全ての各種助成等事業を検討・研究精査するとともに行政内で実施の各種政策・計画等との整合性を検証する
5:総括室は年数回単位で報告書にまとめ議会に提案する
6:議会から前向きな検討の承認を受けた後、住民にこれら事業を開示、説明会(担当部署も
参加を義務化)を実施し参画を検討する事業者・団体等が現れた時点で初めて担当部署に
引き継ぐ
7:この後も総括室は担当部署への情報提供等行いP・D・C・Aに則り当該事業のスムーズな実施をサポートする
8:年度末には仮称「総括室」レポートを作成総括する
期待される効果
1:住民が持っている行政への閉塞感や不信の払拭の手掛かりとなる
2:住民へ情報が確実に伝わる
3:行政職員の意識改革に結びつく
4:議会の機能が大きく変わる
5:住民の行政への参加・参画・貢献革命が起きる など
以上
初回 2007・11・20
改定 2010・10・31
改定 2015・2・25